俳句について

  スズキメソード幼児学園では、園児に、俳句を覚えてもらっています。
  俳句は、季語を含む17音の短い「詩」です。日本語の美しさが、凝縮されています。 俳句は、短詩の一種として鑑賞することができますし、五・七・五の音の組み合わせは、韻文としての俳句に重要な、日本語の「リズム」を、子供達に体験させることができます。

  古池や 蛙飛び込む 水の音
  この有名な「芭蕉」の俳句は、五七五の正調です。
  俳句ではありませんが、口に出してみると調子の良い標語などには、五音と七音との組み合わせのものが多いです。(マッチ一本火事の元)

 アメリカでも、子供教育の専門家が、日本の俳句が児童詩として適切なものであると考え、それを教育に取り入れている方々がいます。 それは、英語詩と違い俳句は、英語の音声上の規制がない、短い3行で作れば良いなどの利点のほかに、俳句は、主として自然を対象とするので、子供に自然観察の機会を与える良い手段となるという理由でした。 そして、アメリカで始まったこの運動は、たちまちカナダ、オーストラリアなど英語圏に広まりました。

 日本の古典的な俳句に、児童詩の要素が含まれている例としてあげれば、芭蕉の俳句に、  「蜘蛛何と 音をなにと鳴く 秋の風」  というのがあります。 これを英訳すれば、
  " With what voice,
   And what song would you sing, spider
   In this autumn breeze? "           (translated by R.H. Blyth)
となります。この英訳を更に日本語に訳せば、
  「どんな声で、
   そして、どんな歌を歌うの? クモさん。
   この秋風の中で」
となります。これは児童詩の世界です。(俳句Haikuについては、Haiku Metrics and Issues of Emulation が、詳しいです。)

 スズキメソード幼児学園では、日本にある、すぐれた児童詩である俳句のうち、鈴木鎮一が特別に選んだ小林一茶の100句を、スズキメソード・オリジナルの「俳句かるた」を使い、小さい園児達に覚えてもらっています。(俳句かるたは、スズキメソード湘南センター受付でも販売しています。)

俳句かるた
俳句かるた(表面)

俳句カルタ
俳句かるた(裏面)

 

俳句かるた
俳句かるた

 スズキメソード幼児学園では、学習発表会の時に、小さい園児達が大きな声で、覚えた俳句を発表しています。



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