リトミックとは?

 リトミックは、人間の持つ五感に加え第六の感覚(筋肉が感じる感覚)、すなわち、心の動きによって生まれる動きや行動に注目し、音楽を全身で感じ、それを行動で豊かに表現する方法として20世紀初頭に始められた音楽教育法です。リトミックは、その後、児童心理学、大脳生理学などを取り入れつつ進化、発展しました。

  リトミックにとって、音楽は手段であり、真の目的は、総合的な人間教育にあります。  現在では、創作家、演劇家を初め、医師、建築家、画家といった音楽以外の専門分野からも高い評価を得ています。

 誰でも、音楽が聴こえてくると、その音楽に合わせて身体が自然に動き出した経験があると思います。これは、音楽が聴こえ脳で思考しているだけでなく、音楽によって自然に呼び起こされた人間の身体的な行動です。リトミックでは、この音楽に身体が反応することに着目し、身体を「音楽を感じ取り表現する楽器」として考えます。

 リトミックでは、音楽によって呼び起こされる自然で楽しい動き、様々な感情、そして、そこで得た感覚的な体験を、心と身体と音楽の一体化を図りながら学びます。

 楽器演奏はすぐれた情操教育のひとつですが、演奏する喜びを味わう前にレッスンが嫌になってしまう場合もまれにあります。その原因のひとつと考えられることは、心身ともに音楽の土台が不充分なまま演奏技術を身につけようとするからと、考えられます。まず、心とからだ、全身で音楽を感じ取り、それから、音楽の土台(演奏技術、音楽理論)を身につけてゆくことで、スムーズに演奏する楽しさを味わえるようになります。

 リトミックの目的について、その創始者であるスイスの音楽教育家E=J=ダルクローズは、学習の終わりに、「私は知っています」ではなく「私は経験しました」と言えるようにさせ、さらに生徒自身が自分自身を表現したいという欲求を育むものと言っています。

 お遊戯やダンスと、リトミックが決定的に違うのは、お遊戯やダンスがある一つの形を求めるのに対して、リトミックは子供たちが感じるままの自由な表現を求めることです。先生が必死で教え込むのではなく、子供たちは、のびのびとした世界で、身体いっぱいに音楽の基礎を吸収し、豊かな人間性を育てていきます。

 何かを表現したいという欲求は、人間が人間らしく生きるために必要な自己表現の第一歩だと思います。スズキメソード幼児学園のリトミックでは、ひとりひとりの違った発想を音楽の力を借りて身体的運動を伴い表現することで、それぞれが社会性、創造性、感受性を自然に身につけてゆきます。

 

NEWS ・・ 愛子さまがリトミックを習われている写真が宮内庁より報道され、リトミックも少し有名になりました。

 


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